2015年4月4日土曜日

初心者にとってのルアー選択(ルアーボックスの中身)の話。

久しぶりにタイトルが長いです。

おそらく、記事もたいへん長くなると思います(笑)


なんせ、ルアーボックスの中身についての記事を書こうと思っていたのに、

脱・初心者程度の自分にとってはいろいろな大人の事情も考慮するとハードルが高すぎたのです(笑)

なので、とりあえず「ルアー選択」について、

シーバス初心者にとしての自分が見聞きして感じたことを今の視点で評価してまとめておこうと思った次第です。


シーバスに限らずルアーフィッシングにとって、

ルアーは魚との接点が最も近いので最重要のアイテムと言ってよいと思います。


そんな大切なルアー選択だからこそ、ネット等にはいろんな「極論」が出ています。

そこでまず、ルアー選択についてよく目にする「極論」について、

実際体験してみてどうだったか、また、そのテーマで自分がどうしているかをまとめておこうと思います。

もちろん、せっかくルアー選択をしても、ちゃんと動かさないと意味を成さないわけですが、

今日は巻き方、アクションについては置いておくことにします。



極論1:

「ルアーのカラーなんて関係ねーよ!どれでも釣れる!」


→まぁそうなんですけどね。

カラーなんてルアーメーカーが売るためのものでしかないとも言われます。

でも、実体験としては、全く関係ないというのは明らかな嘘だと思いました。

カラーを変えた途端に釣れることも多々ありましたし、

隣と自分、まったく同じサスケ105で全く同じラインの太さとリーダーの太さ、

巻き方もほぼ同じで、隣のレッドヘッドだけ3本食い、

チャートの僕はノーバイトということもありました。

もちろん、その逆のようなことも。

うまい人は、刻々と変わる状況に合わせたカラーローテが出来ているようです。

館山のような外洋に近い海で回遊してくる良いサイズを狙うときは、

マズメ狙いが多くなります。

マズメは光量が刻一刻と変化していき、スローリトリーブだと、

毎投、明るさが変わっていきます。

”ある明るさ”で投げるチャンスは1度か2度くらい。

だから、人それぞれ、そこに理屈を一応つくって、

その通りにローテしているのだと思います。

ちなみに僕が今(3月下旬~4月初旬)の時期の夕マヅメにしているローテは、

日が傾き始めるまで・・・ナチュラルカラー中心にいろいろ
日が傾き始めた・・・ナチュラルカラーとチャートや金が混ざったもの
日没前・・・赤金やチャート
日没直後・・・レッドヘッド
ナイト・・・アピール系カラー中心にいろいろ

としています。

ただ、デイだからナチュラル、ナイトだからアピールというのも絶対ではないので、

潮の澄み方、ベイト、太陽や月明かりなどによってそれぞれ、自分の考え方を決めたほうがいいと思います。

僕はマズメ時は時間がないので、だいたい自分の決めておいた通りのローテをすることにしています。

違うなと感じたら、また自分のお決まりパターンを変えていく感じです。


極論2:

「マッチ・ザ・ベイトが全て。食ってるベイトに合わせないと釣れない!」


→まぁそういうこともありますよね。

ただ、マッチ・ザ・ベイトはものすごく難しく感じています。

シーバスのストマックを見ると、完璧に偏食しているものは少なくて、

だいたい、数種類は入っています。

また、フィッシュイーターとしての獰猛性からリアクションバイトするようなことも、

ルアーが疑似餌である以上、十分にあり得ることで、狙わないといけないと思います。

館山近辺ですと、今のベイトは

アミ、マイクロベイト、トウゴロウ、カタクチ、アジ、ヒイラギ、サッパ

こんなあたりでしょうけれども、

どれもシルエットが違い、泳ぎ方も違い、逃げ惑い方も違います。

そうすると、人間の側からある程度、「こういうベイトに反応する魚を釣りたい」と仮定して、

アプローチしていくしかないのではないかと思います。

よく動画などでは○○パターンにはこれ!と出ていますが、

パターンといえるほど偏食している場合には、確かにそのルアーは有効で、

実際、僕もこの冬にヒイラギパターンで樹脂系バイブレーションの威力を思い知りました。

でもそういう偏食でないケースも多く、

いろいろ試さないといけなくなります。

ただ、ルアーの種類・サイズと、釣れる魚のサイズに関しては、

少なからず相関性もあるようには感じます。

たとえばスピンテールとワームはサイズ問わずアタックしてくる傾向、

ミノーはやる気のある小型か、大型がアタックしてくる傾向、

のように。

マイクロベイトを狙っていると仮定するのか、イワシ系なのか。

はたまた、浮遊しているプランクトンなのか、

ボトムに居るヒイラギなのか。

仮定をつくって、アプローチしていけば結果は出てくると思います。


極論3:

「○○プロが言っているからこれは絶対釣れる!」


→僕もこれでたくさん衝動買いしました(笑)

実際はどうだったかというと、釣れるものもあれば釣れないものもあり、でした。

厳密に言うと、自分の釣りに合うものもあり、合わないものもあり、でした。

あるいは、たまたま適した状況で使わなかったので、ということもあったと思います。

ただ、プロがオススメするのは、商売上の理由あってのことではあるけれども、

それなりにプロだって考えに考えて製品にアドバイスしたりしているわけですから、

完全に宣伝だけの騙しだとは思えません。

ただ初心者としては、経験量が絶対的に少ないので、

プロの言ってることがよく理解できないのです。

だから、「とりあえずよくわかんないけど期待して買ってみる」ということなんですよね。

それで、釣れないと「あー騙された」となるわけです。

騙されたのではなくて、プロの開発意図をわかっていなかったり、

あるいは、プロの開発意図がややこしすぎて初心者には扱えなかったり。

例えば初心者にはウォブンロールとローリングの違いが分からないと思います。

でも、それぞれを使ってみて水中での動きを見てみれば、

ぜんぜん違う動きをしているとわかるはずです。

とくにローリングは、上から見ると全く動いていないように見えますが、

下から見るとお腹部分がくるくるまわっているように見えます。

ということで、プロが勧めるルアーを選択するコツとしては、

「プロが言っていることが理解できるようになったら買いましょう」

ということだと思います。



以上、この3つの極論はネット等で繰り返し出てくる話題なので、

みんな気にしているところなのでしょうし、

初心者ともなりますと、いろんな意見のなかで翻弄されてしまうものだと思います。

実際、自分もそうでした。

だから、とにかく稚拙でもいいから仮説を立ててみて、

その通りアクションさせてみて、釣れたか釣れないか、

あるいは、他の人がやっていることを見てみて釣れたか釣れないか、

こういう経験を積み重ねていくしかないと思います。

もちろん、いろんな体験記を書かれている方やプロも参考にされたらいいと思います。


最後になりますが、

一応、今の時期に僕が南房の港湾向けで使っているルアーを用途や種類別に写真だけご紹介。

僕が初心者に毛が生えた程度のルアー知識で扱えるものばかりなので、

少しは参考になるかもしれません。基本、タダ巻きで釣れるものばかりです(笑)

全部は多すぎなので、それぞれ代表的なものをいくつか。

フックがサビサビのもありますが、先はしっかり研いであります。



バイブレーション


バイブレーション


写真はbit-V、RANGE DRIVE、Salvage。

遠く、近く、上から下まで、また、早巻きやリフト&フォール、ボトムズル引きまで、

いろいろ試せるのがいいですね。

サイズやウェイトをいろいろ。

最近はシルエットの小さいのが好きです。

このほか、鉄板系バイブもいくつかボックスに入っています。



スピンテール


スピンテール


写真はPB-20、ハードコアスピン。

これはほんとうに、投げて巻くだけで釣れますね。

最近は、ジャーク&フォールで釣れたりもしています。

明るい時間ならまずこれという感じで使っています。



サーフェイス系ミノー


サーフェイス系ミノー


写真はTDソルトペンシル。

いわゆるトップウォーターですね。

この時期、まだ表層にドバンドバン出るわけではないので、

一応入れてあるだけです。

初夏以降では出番、種類ともに増えるはずです。



サブサーフェイス系ミノー


サブサーフェイス系ミノー


写真はkomomo、TKLM。

湾奥では爆釣ルアーのこの2つ、

実はこの辺ではあまり出番は無く。

大河川がないというのもあるのかもしれませんし、

ストラクチャー撃ちもあまりできないからでしょう。

でも、やはり持って行きたくなってしまいますね。

引き波リトリーブでドーン!と、こちらでもやってみたいものですが。



フローティングミノー


フローティングミノー


写真はsasuke、トゥルーラウンド。

サブサーフェイスよりもこれらのタダ巻きで大型が釣れてしまうので、

結局はsasukeがルアーボックスのかなりのスペースを占めています。

トゥルーラウンドはヒラ用なのですが、早巻きで仕留めたい時のために港湾用にも入れてあります。

写真にはリップ付きがひとつもないのですが、

実はほとんど使っていません。

磯やサーフではサイレントアサシン等、リップ付きもかなり出番があります。



シンキングペンシル系


シンキングペンシル


写真はヤルキスティック、ブルースコード2、スタッガリングスイマー。

実はシンペンも、ここではあまり出番がなく寂しい限り。

磯では相当釣れているんですけれどもね。

シンペンを使うシーンではワームを選択していることが多いからでしょうか。

でも、ミノーでスレてきた良型を獲りたい時はシンペンローテはありだと思っています。



ワーム

ピンテール

シャッドテール


こちらは先日紹介したとおりですね。

3インチ中心にR-32とパワーシャッドを使っていますが、

ほんとうによくバイトがあります。



以上、初心者にとってのルアー選択の話でした。

まとめていて、自分でも発見がいくつかありました。

まさに、備忘録です(笑)

4 件のコメント:

  1. 大変参考になりました‼ありがとうございます、ちなみにワームの時もロッドはディアルーナのMですか?

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    1. ワーム専用タックルにしたほうは、
      10年前から持っている6フィートのMLクラスのボート用ロッドです。
      10年前はボートシーバスやっていたので^^
      リールもその頃の07ステラを再利用しました。
      ワームタックルは先が柔らかいほうが向いているはずです。

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    2. なるほど!ロッド2本持ち歩く感じですか?

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    3. そうですね。
      昨日はそうしていました。
      ここまでこだわる人もあまりいないかと思うので、
      みなさんが真似する必要はないとは思いますが。

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